未来の見えぬ先。




















リアリティ7【第2部】

















の様子がおかしいと思ったのは、昨日の夜だった。
起きるのがあまりにも遅いから、メイドに様子を見させに行った。
しばらくしてメイドが帰ってくると、そわそわした様子で俺に話しかけてきた。

様の様子が変なんです」
「・・・・どういうことだ・・・?」
「何度も呼んだのですが、起きる気配がしないんです」
女の方は少しあわてた様子だった。
だから、少し落ち着かせるために他の奴も呼ぶことにした。

しばらくして、医者を呼ぶことになった。
病院に行くのもよかったんだが、の叔父さんの迷惑を掛けるわけには行かなかった。

「これは・・・心の病気ですね・・・」
医者はそう言うと、俺達を見渡した。
「何か相当ショックなことがあったのでしょう・・・。
 自分で心を閉じてしまったみたいですね」
その言葉を聞いて俺はハッとした。
忍足のことだ・・・・。
と忍足の間に名苦ったかはわからねえ。
ただ、は忍足のことで心を閉じたんだ。
それだけは分かった。

とりあえずの父親に連絡を取って、
の状況を話した。
ただ、忍足のことで心を閉じてしまった・・・とは言わないことにしておいた。
それが真実かどうか分からない。
それに忍足にも何か事情があるのかもしれない。
だから言わないでおいた方がいいかもしれない。
連絡をしてすぐにを自宅まで送ることにした。
流石(さすが)に俺の家に来てを連れていってもらうのは変だし・・・。

後部座席にを寝かせて、車を出させた。
俺は隣に座って、を見た。
痣は消えていて、外傷もない。
普通に見れば、ただ眠っているように見える。
「忍足の奴、バカだな」
こんなに脆いガラス細工を壊すなんてっと、心の中で続けた。
もし本人が起きていたなら、怒るだろうな・・・。




の家についた。
これが一般世間で言う普通の家。
俺にしてみれば小さな家だった。
しかし今はそんなことを気にしている時ではない。
父親は玄関の前で俺達を待っていた。
「夜遅くにをつれてきていただいて、なんとお礼を言っていいやら」
そう言うと、の父親はぺこりと頭を下げた。
「いや、俺は何もしてませんよ」
「そんな事はないですよ」
「・・・・・・では、俺はこれで帰ります」
「本当にありがとうございました」
そう言って、また頭を下げた。
「あぁ、そうだ。忍足にこのことは俺から話しておきます」
「・・・・なぜ・・・・」
「ちょっと言いたいことがあるんです。
 俺から責任を持って伝えますから」
「そうか・・・」
その言葉を聞いて俺は、車に乗り込んだ。


















運命とは残酷なモノです。

二人はいったいどうなるのでしょう?

決して交わらない二人の『心』

引き裂かれた『絆』










to be continuation.


感想があれば・・・。
誤字脱字もあれば教えて下さい。

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