複雑に絡み合う
思い。
リアリティ3
<side 忍足>
の親父さんと別れた後、俺は自分のマンションに帰った。
すぐにベットに倒れ込んだ。
頭ン中がグチャグチャやった・・・・。
「俺、信用されてへんのんかな・・・・・?」
そんなことを口に出しても誰も答えてはくれへん。
何では話してくれへんのんやろう?
何で、何で、なんで・・・・。
そしか頭になかった・・・。
朝日がのぼっとった・・・。
いつの間にか寝とったらしく、起きあがって髪を掻き上げた。
時計を見ると10時を指しとった。
完璧、遅刻やん。
何もやる気がおこらんかった。
ベットから出て、着替えた後にとりあえず朝食を作ることにした。
ガサゴソと冷蔵庫ん中のモンあさって、適当にフライパンにいれた。
フライパンの上で焼かれとるモンを見ながら、ボーっとした。
ハッとして携帯を手に取ってみる。
メールの着信はないみたいやった・・・・。
<side >
3限目の授業が終わって数分後、私のクラスに騒がしい足音がした。
「!!」
岳人だった。
岳人はあわてて私に駆け寄ってきた。
「どうしたの?」
「侑士が・・・・・」
「侑士が?」
「さぼった」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ?」
私は大口を開けて岳人を見た。
「だーかーらー・・・・さぼったんだって」
「さぼるくらいするでしょう」
「・・・・・・・・・・・ごめん、俺の言い方が悪かった・・・・
侑士が、学校を休んだ」
あー・・・そう言う事ね・・・
「へー・・・珍しい・・・・」
「珍しいんだけど・・・・・何か、変なんだよな・・・」
岳人が言う。
「変って・・・・なにが?」
「昨日・・・・侑士は学校に来るって言ったんだよ
侑士は約束破るような奴じゃないし・・・・」
「風邪とかじゃないの?」
「だったら、とか俺とかにメールが来るだろう?」
「ああ、そうか・・・・」
確かに岳人の言うとおりである・・・。
侑士に何かあったのだろうか・・・?
「げ、もう4限目始まりそう・・・・俺、帰るな!」
「うん。ありがとう」
岳人はものすごいスピードで去っていった。
4限目がはじまった。
日本史の授業・・・・・・。
私がもっとも得意とする分野。
だから多少サボっても大丈夫・・・・。
思いたったら即実行(ポリシー?)
「あの・・・先生・・・」
「水島さん、どうしたの?」
「気持ち悪いので・・・・・」
私は少し顔を歪めてみせる。
こうすれば効果は抜群・・・・。
「分かったわ。保健室に言ってらっしゃい」
「・・・・・・はい・・・・」
私は席を立つ・・・。
ひそひそ話をする奴らに一睨みを効かせて、教室を後にした。
目指すは屋上!
<side 忍足>
朝食食べた後は、ごろごろした。
何かする事もなかったし・・・・。
ただ、跡部には連絡いれとかんとアカンとは思った。
無断で部活サボったら後が怖いし・・・。
携帯をとってメールをする。
30秒ほどして携帯を机の上に置く。
ベットに寝ころんで、目を瞑った。
そしたらメールの着信音がして、手に取ってみる。
「か・・・」
からのメールやった。
見てみると
『岳人から侑士が休みだって聞いたよ。
何か悩みでもあるの?
』
と、書かれてあった。
俺は『大丈夫や』とだけ書いてメールを送った。
<side >
侑士からの返信メールは一言、大丈夫と書いてあるだけ。
「何が大丈夫よ・・・・大丈夫なら学校に来いっての」
なんて愚痴をこぼしても誰も聞く人なんていない。
私は携帯を持って、
『本当に大丈夫なの?
何か悩みがあるんだったら私、聞くよ?』
と書いてメールを送ってみる。
数分するとメールが届いた。
『なら、放課後俺の家に来てえや』
内容を見てあ然とした。
侑士の家に来いと・・・・。
嫌な予感がした・・・・・。
何か大切な物を失う気がした・・・・。
願わくば
この
予感が
当たりませんように・・・・・。
to be continuation.
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