リアリティ1
















今日は学校を休んでから1週間くらいたつ・・・・・。
そろそろ侑士が私のことを不審(心配の間違いだろ)に思ってくるはず。
願わくば、侑士が家に来ません用に。



今、私は、学校を休んでいる。
理由は情緒不安定。
最近、昔の夢ばっかり見るから吐いたり気持ち悪くなる・・・。
学校には適当に言い訳して休んでいる。
でも、あの(ここ強調)侑士のことだから、ぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーったい
私を心配して、家に来る(と、思う)。
しかも、父さんは出張中だし。
嗚呼・・・哀れな私・・・。



居間ある時計が正午を指した。
別におなかが減っているわけでもなかったので、私は自分の部屋に向かった。
ベットに入ってボケーッとする。
「はぁ・・・・どうしよう・・・」
このまま学校に行かなかったら侑士だけじゃなくって
他のみんなも私を心配するだろう・・・。



そんなこんなを考えていると、インターホンが鳴った。
ウチはあまりお客さんが来ないから珍しいと思いつつ、玄関に足を運ぶ。
ドアを開けると目の前には侑士がいた。











「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・侑士さんですか?」
「そやけど?」
「学校は?」
「さぼり。」
「・・・・・・・・・・・はっ?・・・・・・・・・・・」
長い沈黙の元、私は呆気にとられていた。
まさか学校をサボってまで来るとは思ってもいなかったから。
「侑士さん」
「ナンデスカ?さん」
「学校をサボるのは吉(よし)として、部活は?」
心配せんでもええと言って私の頭を撫でた。
「跡部にちゃんといっといたわ」
私はまだ、侑士を見ていた。
あまりの驚きに言葉も出なかったからだ。
「それにしても、・・・・・」
笑ってた侑士の顔が急に真面目になる。
「顔がやつれとるなー・・・・。
しかも、ほそぉなっとるわ・・・・」
侑士はとて辛そうな顔をして私を見た。
「ごめんね・・・。それと、折角だから家に上がりなよ」
私は上がってと言って、侑士を居間に連れていった。
私はジュースとお菓子を持って、侑士の所に行った。
「侑士が来るのはわかてたけど、学校と部活をサボってまで来るとは思わなかったよ」
「それだけのことが心配なんや・・・」
「でも・・・・」
「それにも悪いで。何も連絡よこさんかったし」
「それは・・・・」
それは、侑士を心配させたくなかったからだよ。
それに・・・まだ少しはなせない部分があるから・・・・。
「もし仮に、俺を心配させへんために連絡せえへんかった、なんて言ったら
怒るで?」
「なぜ?」
「その言葉、そっくり返すわ。
何で怒ると思う?」
私は一生懸命考えた。
「・・・・・・・・分からない・・・・・」
「せやろなー」
確信していたんですか。
「・・・・・の中で俺は信用されてないんやなーって
思うから・・・・せやから、怒るンや。
もっと俺を頼ってほしんや」
「そっか・・・・・そうだよね。
私、侑士のこと、全然考えてなかった」
そして、心の中で『ごめんね』と、呟く。
本当はまだ侑士に話せないことがある。
自分自身でも整理がついていないから・・・・。
ほんの少し・・・本当に少しだけ、罪悪感が残った・・・・。



・・・」
「なんでしょう?」
「親父さんは?」
「北海道に出張中です」
「・・・・・・遠いんやな・・・・」
「お土産楽しみだなー」
「・・・・・話しが、かみおうてへんやン」
「うん。わざとかみ合わせてない」
しばしの沈黙・・・・の、あと・・・・。
侑士は意味ありげな笑みを浮かべた・・・・。
「・・・・・・・・・・・侑士?」
私は侑士の顔を見た・・・・。
「ええんかなー。俺にさかろうて・・・・」
「な、なんのこと?」
逃げ場がないです・・・。
侑士・・・怖い・・・
「悪い子にはお仕置きやで」
「へ?」
衝撃が私を襲った・・・。
見てみると侑士が私に抱きついていた。
ちゃっかり手は腰に。
「気持ちええなー」
侑士がそう言うとさらに力がこもった。
「侑士・・・・やめて・・・・」
「いやや♪」
口調からして思いっきり、私の反応を楽しんでいる侑士。
私は貴方のオモチャではないんですよ?





「侑士・・・・・」
「ん?」
侑士に何とか離してもらって、私は再放送のドラマを見ていた。
もちろん侑士も一緒で。
「あのね」
私、侑士のことが
「大好き」
心の中から・・・・・。










to be continuation









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