私は生きていていいのかな・・・・・?



                 オリジナリティ



「はぁ?自分、ついにバカになったん?」
ここは昼休みの屋上。
私、の恋人、忍足侑士は私の予想通りの言葉を返してきた。


「むぅ〜」
「むぅ〜って・・・・」
「じゃあ侑士は何で生きてるの?」
「何でやろな」
「ほら〜」
「でもな、オレはこれだけは言えるで?
オレは『生きたい』ゆー意志があって生きとんやってことは」
「なにそれ」

訳が分からない、分からないよ・・・・・。
どうして私は生きてるの?どうして私は生きていいの?
わからない・・・・・・。
その時ちょうど予鈴がなった。
、予鈴なったけどどうするんや?」
「侑士は?」
「オレはでるけど」
「なら、私も出る」
「そうか」
そして教室へ向かう。


「〜であるからして・・・・・〜となる」
単調な言葉が流れる。そして私は黒板に書かれたことを書く。
同じ事の繰り返し、同じ日々の繰り返し。
同じ事の繰り返しで何が楽しいのですか?



2年前
さん?ちょっと来てもらえる?」
何人かの女子集団が私に近づく。
「・・・・・・・」
「聞いてるの!!」
バンッ。
「・・・・はい」

2年前の私は氷帝に来る前、別の学校にいた。
そしてそこでいじめにあっていた。

「それじゃ、第1理科準備室に来てもらいましょうか」
第1理科準備室。
そこは鍵が壊れているためほとんど開きっぱなしの部屋。
薬品など、危険物は第2理科準備室にある。
第1はなんと都合がいいのか、ほとんど人通りがないためいじめの穴場になっていた。

「お前邪魔だから消えてくれる?」
「・・・・わたし・・・・が・・・何かしました?」
「してるから言ってるんでしょ?」
殴られたり・・・・・蹴られたり・・・・・。
私はいつもボロボロになって家へ帰る。

学校へ行く→勉強する→呼び出される→いじめられる→家へ帰る。
毎日がこの繰り返し。
しかし、これには続きがある。
家へ帰る→誰もいない→母が帰ってくる→虐待。
いつもこれとは限らないけれど・・・・・ほとんどこの繰り返し。
たまに父が帰ってくる日がある。
その時だけは母が別人になる。
それがムカついて私もいい子を演じていた。


?どうかしたか?」
先生に呼ばれてハッとする。
「いえ・・・・・先生、気分が悪いので保健室に行って来ます」
「そ、そうか」
私は立ち上がって教室を出る。
私をジッと見たりヒソヒソ話しをしたりする。
それがとてもウザかった。

保健室のドアを開けて「失礼します」と言ってはいる。
そこは静かだった。
いつもなら保険医がいるはずなのだが・・・・・・今日はいないのかな?
と思いながらベットに向かう。

「あ」
低い声で言ってしまった。
口を押さえながら布団をはぐると・・・・・いた・・・・・。
芥川慈郎。
万年ネボスケ男(3年寝太郎)だ。

このままでは寝られないので、とりあえず起こすことにする。
「ジローちゃん起きて、起きて」
ジローちゃんと呼ぶのはジローちゃんと面識があったから。
やっぱり侑士がテニス部だから会うのと、よく部活中にジローちゃんを探しに行く(行かされる)。
少し揺さぶってみると「ん・・・・」と、小さな声を出した。

「あ、さんだ・・・・おはよう・・・・」
「おはよう・・・・じゃなくて、ジローちゃんそこ避けて」
「や・・・だ」
「あのね〜」
ため息をついて布団を無理矢理はぎ取る。
さん・・・・・さむい・・・・」
「あ〜寒いだろうね。だから避けて」
「ひどい」
「ひどくないよ・・・・てゆうか君は何授業をさぼっているの」
「先生が保健室に行けって」
「ソウデスカ(いても授業にはならないからな・・・・)」
それからジローちゃんは私を眠そうな目でジッとみる。
そして・・・・。

さん・・・服、脱いでみて」
「い、いきなり何を・・・・変態さん」
「何でもいいから・・・・・はやく脱いでみて」
いや、脱いでと言われましても・・・・・。
「はぁ・・・・」
え?何ですかそのため息は。
と思った瞬間。
がばっと私の服は脱がされれていた。
「やっぱり・・・・・」
まるで分かっていたように言う。
「う・・・・・」
私は自分の身体を見る。
そこには無数の痣が残っている。
でもこの痣は最近で来た物ではない・・・・過去の物だ。
私はこれを隠すために保健室へ行った。

「また思い出してたの?」
「うん・・・・・」
「どうして?」
「さぁ?」
話しを曖昧にする。
「これじゃあ侑士にも会えないな・・・・・」
「何で?オシタリくんも、知ってるんでしょ」
「うん。でも心配させてく無いし」
この痣はいじめられたときや虐待を受けていた時を思い出すと必ず出る。
トラウマってやつ?(ちょっと違うかな?)
でも何故か、手足や顔には出ない。ま、それでいいんだけど。
このことは侑士とジローちゃんと宍戸くらいだ(信頼できそうなので話してある)

「・・・・じゃあ一緒に寝よ?」
「い、いきなりなんですか・・・・」
「だって・・・・オシタリくんを心配させたく無いんでしょ?」
「そ、そうだけど・・・・・」
「じゃあ・・・オレ寝るから・・・・。オヤスミ」
「あ、ちょっと・・・・」
と言ったときには時遅く、ジローちゃんはすやすや眠りについていた。
私はふぅ・・と、ため息をついてジローちゃんの隣に寝ころんだ。
そしてすぐに眠りについた。






「どうしてあんたなんか生んだんだろうね」
「私はこんなのを望んだはずじゃなかったのに」
「お前さえ生まれなければ、あの人は私の物だったのに」

いつも繰り返される母から私への罵声、憎しみ、憎悪。
いつも思う。
そう思うンなら生まなきゃよかったのに。

「痛いよ・・・お母さん・・・やめて・・・・」
何度も言っているのにやめてくれない。

たまに単身赴任している(と言ってもそう遠くない距離)父が帰ってくる。
その時だけは私にとって安息の時間だった。
母に虐待を受けることがなかったから・・・・。
父は必ず帰ってくるときは私と母の分のお土産を買ってくる。
香水だとか、アクセサリーだとか・・・色々。
父が私にお土産を渡そうとすると、
「いいのよあの子わ。いつもお小遣いあげてるから欲しい物は自分で買ってるわ」
といって、渡そうとするのを止める。
でも父は母が目を離している隙にお土産をそっと渡してくれる。
それがとても嬉しくて・・・・。
でも、いつか父からもらったお土産が母に見つかる。
そしてまた虐待を受ける。

「お父さん聞いて!」
「ん?どうした」
「私ね、またテストで1位取ったんだ」
「凄いじゃないか。父さんは鼻が高いよ」
頭をなでながら言ってくれるのが嬉しかった。
だから優等生を続けていたし、やっぱり母がむかついた。
猫被っているあたりが。

「あんたなんかあの人と喋る権利なんて無いのよ」
「そうよ・・・・あんたなんかあの人に近づく権利すらないわ」
いつの間にか私はクローゼットに閉じこめられるようになった。
多分・・・・3年くらい前から。

そこに入れられるとろくな食事も与えられなかった。
酷いときには3日間学校にも行けず、水だけで過ごした日もあった。
だから6キロくらい痩せたりするのが当たり前だった。




さん・・・・おきて・・・・」
ジローちゃんに起こされて目を覚ます。
さん・・・うなされてたよ?
それと、痣が全身に広がってる」
まだ、完全に覚醒しきっていなかったのでぼーっとする。
だんだん意識がはっきりしてジローちゃんの言葉の意味が分かる。

「え?え?もしかして顔にまで?」
「ん・・・・顔までは行ってないけど・・・・
腕にすごい数の痣が」
「うで・・・・・う〜ん・・・・・」
「それに、凄くうなされてた・・・・・悪い夢でも見たの?」
とても心配そうな目で見られて私の胸は締め付けられる。
どうしてそんな目で見るの?私はそんな・・・・誰かから心配されるような
資格なんて無いのに・・・・。
「う・・・ん・・・ちょっと・・・母さんに虐待されたときの夢をね」
起きあがって髪を掻き上げる。
さん・・・・やっぱり調子悪いんだね・・・・。
オレ、オシタリくん呼んでくる」
ジローちゃんはゆっくり立ち上がる、と同時にチャイムが鳴る。
多分時間が来ることが分かっていたのだろう。


5分位しただろうか・・・・。
私の痣は一向に消えようとしてくれない。
このままだと次の時間も休まなくてはいけない。
ま、いいやっと、その考えを消す。
何せ次は国語だったから。
そんなことを考えているうちに足音が近づいているのに気がつく。
しかも走ってるし。

!」
ガラッと乱暴にドアが開く。
そこには息の乱れた侑士がいた。
「ゆ・・・うし?・・・どうしたの?」
「どうしたあらへんやろ!、大丈夫なんか?」
「うん・・・だいぶ落ち着いた」
「そおか・・・・よかった・・・・」
不意に抱かれる。
「え、ちょ・・・ちょっと・・・・」
私はあわてふためく。
「しばらくこうさせといてや・・・・この手離したら、どっかとーくへ
行ってしまいそうやもん」
そして、さらに強く抱きしめる。
「大丈夫だよ侑士。私はどこへも行かない」
侑士は不思議な人だ。
侑士にさわられると不思議と痣が消えていく。
そして私は侑士の・・・人間の温かさに触れる。
私はそっと目を閉じた。





「お前、に虐待を・・・・・」
「だってアレがいけないのよ。
貴方を独り占めするんだもの」
1年前くらい・・・私が母さんに虐待を受けているのが分かった。
父が帰ってくる半日前、私はまたクローゼットに入れられた。
父が帰ってきて私がいないことに気づいて、必死に部屋中を探した。
私は帰ったことが分かると大声を出したり、扉をたたいたりした。
そしてこうなった。
それから1時間ほどして父が
「別居しよう」
と言いだした。
母は当然取り乱し・・・・と、そこまではよかったんだけど。
カッターナイフを持ってきて私に襲いかかってきた。
私を助けようとして父は左手を3針縫うけがをした。
父の血を見て母はやっと冷静になり、床に足を着き泣き出した。

それから・・・・
「父さん・・・・今だから言うんだけど」
「何だ?
「私、いじめられてんだぁ・・・・」
私は苦笑混じりで言う。
!無理して笑わなくていい。
ゆっくりでいいから話してくれ」
「うん」
私は少しずつ話し出した。
いじめが始まった時間、理由、誰がいじめたか。
全部、洗いざらい吐いたら楽になって・・・急に悲しくなったから泣いた。
それから父さんが。
・・・・・転校しようか」
「ほ・・・・・え・・・・・?」
あまりに突然に間の抜けた返事をした。
「住むところは赴任先の家だ。心配するな」
と、付け加えた。
「お前は確かよくストリートテニス場に行ってたよな」
「うん週3回くらいは」
「父さん、思うんだ。
にはテニスの才能があるんじゃないかって」
真剣な表情で言われて・・・・しばらく考える。
確かにテニスはするけど・・・・才能はまでは・・・・・。
でもやっぱり、テニスは好きだし・・・・・。
「学校は氷帝だ」
「ひょうてい・・・・・」
私はすぐ思い当たった。
氷帝と言えばテニスは強豪揃いだと。
もしかしたら自分の才能を見つけられるかもしれない・・・・そんな気がした。
「ん。いいよ。きめた!
私、氷帝に転校する」
そう、それが私の転校する理由だった。



目を開けると思い返したことは一瞬だと気づく。
私には1日くらいの長さに思えた。

「なぁ・・・・
「ん?何」
侑士が優しい声で行った。
「明日の土曜って部活あらへんかったよな」
「そうだけどどうしたの?」
私達は抱きつかれた格好で話している。
「明日、みんなと遊び行かへん?」
ちなみにみんなとは、岳人(来るだろう)、ジローちゃん(多分来ないだろう)、
跡部(多分来る?)、宍戸(来る)、長太郎くん(来る)、樺地(多分来る)と言う面子だ。
「いいけど・・・・何で?」
「今日、調子悪いやろ?
せやから気分転換に」
侑士の優しさが伝わってきた。
「ありがとう・・・・で?何時から?」
「そやな・・・・時計台の前に11時集合」
「了解しました」
そして、授業の始まるチャイムが鳴り出す。



翌日。

今日はいつもよりおしゃれをした。
事情が事情な為にあまりおしゃれに興味がない。
だが、今日は違った。
普段付けないアクセサリーして、可愛い服着て
少し口紅と香水をかけた。

私は11時ぴったりについた。
そこにはもうメンバーが揃っていた。
「ごめん。待たした?」
「そんなこと無いですよ、さん」
答えたのは長太郎くんだった。
あ、何故後輩なのに先輩を付けないのは・・・・やっぱり堅苦しいのは嫌いだから。
それと・・・・やっぱり長太郎くんは年下には見えない。
辺りを見回すと跡部と樺地がいないことに気がつく。
「跡部と樺地は?」
「あ〜あの2人はな・・・・用事出来たゆーてさっき連絡有ったわ」
「そっか〜残念だな〜」
私は残念そうに言う。
少し寂しい気持ちになった。

「いいじゃん!俺達が2人の分まで楽しめば」
岳人が大きな声で言う。
私を慰めたつもりなのだろう。
「そうだぜ
今日は思う存分暴れればいいことだ」
宍戸がいう。
「そうだね・・・・・。
それじゃあ行きましょうか」
私はレッツゴーとでも言うように右手をグウにして上に上げた。
「ちょっと・・・・その前に・・・・・」
「ん?どうしたんや?ジロー」
「おなか空いた」
一気に笑いがこみ上げてきてその場は笑いの渦になった。
あんまり場に合ってない言葉だったから。
「何で・・・みんな笑うの?」
「ジローちゃん・・・・場を考えてそれでいて言葉を選びましょうね」
「今言わなかったら何時言うの?」
「そうだね・・・・」
頬杖を付きながら私は答える。
「お昼ご飯を食べに行くのに賛成の方は挙手をお願いします」
「「「「は〜い」」」
「おっけ〜、じゃあ行ってみよ〜」


お昼を食べたあとにまず、ゲーセンに行った。
意外な才能を発見。
私って結構格ゲーに強いことが分かった。
何せ宍戸に6連勝したし。

そのあと、カラオケに行った。
またまた才能発見!
岳人は以外に歌が上手い。
ただピョンピョン跳ねてるだけじゃないんだ〜って言ったら
岳人に小突かれた。

そして今ここはストリートテニス場。
ここは結構前から使ってて、顔はもうしれている。

?」
?」
互いの名前を呼び合う。
「久しぶり〜〜〜〜〜」
と言って抱き合う。
、久しぶり。
元気にしてた?」
「う〜ん・・・まあまあ。は?」
「私はもう、バッチリ」
笑顔で話し合っているところに侑士達が来た。
「なんや、知り合いか?」
「あ、うん。
ここで知り合った子。っていううんだ」
「こんにちは
です。私、青学の女テニでレギュラーやってます」
「よろしく〜!オレ、向日岳人。氷帝の正レギュラー」
最初に自己紹介をしたのは岳人だった。
それから次々に・・・・
「オレは宍戸だ・・・・一応正レギュラー」
「鳳長太郎っていいます。正レギュラーです」
「忍足侑士。正レギュラーでの彼氏や。
よろしゅうな」
「芥川ジロー。正レギュラー」
それぞれ自己紹介をして雑談を始める。

「みんなすごいな〜・・・。と言うか・・・・何でこんな面子と一緒で
平気な顔してられるの・・・・」
が不思議そうな顔をする。
「へへ〜いいでしょう!カッコイイ人ばかりで」
「いいもん!こっちだったカッコイイ人くらいいますよ〜だ」
「あははは」
そんな会話が続いて・・・・こんな時間が好きになった。



不意に服を引っ張られて、引っ張られた方を見ると侑士がいた。
まじめな顔をしてて・・・・少し怖かった。
「なぁ。昨日言うてたよな・・・・。
『私は生きていていいのかな』って」
「うん」
「オレ、考えたンや
そしたらなはどうしてそんなことおもったん?って思った」
「うんとね・・・・毎日同じ事の繰り返しじゃない?
学校行って、勉強して、家に帰って。
みんなはさ、好きなこと見つけて頑張ってるのに私だけ取り残されて・・・・。
だから・・・・・生きていいのかな・・って」
パコーンとボールを返す音が響く。
私は少しうつむき加減に答える。
・・・・ちっちゃいな・・・・・」
「何が?」
「考えが小さいんや。
たとえ話をするで。
もし、オレがテニスできひん身体になったとするで」
「うん」
私は頷いてみせる。
「そこでが居るのとおらんのでは天と地の差も有るんやで」
「なん・・・・で」
「心の支え言うんかな・・・・精神的にやっぱ違うんやで」
「・・・・・・・・」
「オレはなを幸せにするためにオレは生まれてきたんやと思う
やから、は何のために生まれてきたん?」
「私は・・・・・・」
私は・・・・何だろう・・・・。
私は、私は、私は・・・・・・。
「私は侑士を幸せにするために生きる!」
私はこれまで1度も笑ったことのないよな笑顔で言った。
「上出来。ここで1つ言うとくわ」
侑士は立ち上がりながら言う。
「人生はオリジナルや。毎日ちょっとずつやけど違うんやで?
昨日という今日はあらへんからな!」
そう言うと侑士はコートへ向かっていった。

(人生はオリジナルか・・・・・)




    end                               (多分)


あとがき

無駄に長い文章になってしまいました。
ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございます(土下座)
やけに話し、暗かったですよね・・・・。
やっぱ・・・・大阪弁って難しい。
と言うか勉強しないとと・・・・・。

これ書いてやっぱり思います。
まだまだ未熟だな〜と。
支離滅裂だよ文章が・・・・・(T_T)
練習した方がいいのかな・・・・・。

誕生日、おめでとう自分。


鳳「幸、こんにちは」
も「おや長太郎くん。こんにちは」
鳳「誕生日おめでとう!」
も「あ、ありがとう〜うれしいよ・・・・・」
鳳「また1つ大人に近づいたね」
も「そうだね・・・・ありがとう」
鳳「いえいえ
それじゃ」

こんなのは?
は、はずかしい!
それでは。














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