ドドドドドドド・・・・・・。


廊下を蹴る音が当たり一面に広がる。
それと同時に、少女の姿。
身長は150センチあるかどうかくらいだ。

そして何かを叫びながら、屋上を目指して一直線に走っている。






「鳳長太郎のばかやろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
























恋のゆくえ







「ど、どうしたんだよ」
自分のクラスからひょっこり廊下に顔を出した岳人。
「知るか。アホかあいつは」

岳人の目の前には跡部がいた。
跡部は自分の教室に帰るために廊下を歩いていたのだが
偶然にもの走り去る姿を見てしまったのだ。
「原因はこいつだろうな」
跡部は後ろを向きながら言った。
それと同時に岳人が後ろを向く。
そこには鳳の姿があった。
苦笑をしながら跡部と岳人を見ていた。








「ばか〜・・・・・・」
彼女、水島は屋上で泣いていた。
少し目が腫れていて、ハンカチで涙を拭っている。
「今度という今度は許さないんだから・・・・」
そう言ってさらに涙を流す。
そこへ1つの影がに近づいてきた。
「また・・・・・泣いてるの?」
芥川慈郎である。
「ジロー」
はジローに抱きついた。
ジローの方は子供をあやすようにの髪を撫でる。

二人の関係は幼なじみである。
だから多少のことは男女の壁を変えて出来る。
流石に行き過ぎたことまではしないが・・・・・。

「長太郎の奴がね・・・・・・・・・」
「うん・・・・」
「・・・人のいる前で・・・・・キ、ス・・・・・・したの」
「・・・・・・・・・・・・」
「しかも・・・・・ディープだったし・・・・」
「・・・・・・うん」
ジローが相づちを打つとはまた勢い良く鳴き始めた。
ジローはまたの髪を撫でる。
端から見ると恋人同士にも見えるが、2人とも恋愛感情は持ち合わせていない。


「オレ・・眠たい・・・」
しばらくしてジローが口を開いた。
「じゃあ、私も一緒に寝る」
「分かった・・・・・」
ジローはゴロンと寝そべった。
隣のもジローの隣で横になる。


そんな様子を鳳は扉の影で見つめていた。

とても・・・・・とても悲しそうな表情で・・・・。














昼休み、鳳が廊下を歩いていると不意にの後ろ姿があった。
先輩・・・・」
名前を呼ぶつもりは無かった鳳・・・。
しまった、と思ったがもう遅い。
は後ろを振り向いたとたん、顔をこわばらせたのである。
その瞬間、鳳の顔も悲しそうになる・・・・。
鳳自身、を怖がらせようなんて思っていないのである。

鳳の表情を見てはハッとする。
自身も鳳を悲しませようとは思っていない・・・・。
けれど、勝手に身体がこわばってしまう。
先輩・・・・・中庭に来てもらえますか?」
は無言で頷く。
それを見た鳳は中庭へ向かって歩き出した。







鳳とは中庭につくと近くのベンチに座った。
しばらく沈黙が続く。
その沈黙を破ったのは鳳だった。
先輩、この前は本当にすみませんでした」
深々と鳳は頭を下げた。
それを見てびっくりする
「えっ!?ちょ、長太郎?」
「オレ、先輩のこと、沢山傷つけました・・・・。
 嫌がるのにキスしたりして・・・」
アタフタしていただが、急に笑顔になる。
そしてクスクス笑い始める。
の笑い声に気がついた鳳は顔を上げて
「何で笑うんっすか?」
と聞いてきた。
「いやー・・・長太郎も可愛い奴だネーって」
鳳はが何を言っているか分からなかった。
そんな様子を見てはさらに笑う。
そして、頬に優しいキスをした。





恋って難しいね。

傷つけたり傷つけられたり。

それでも何で貴方を必要としてしまうのだろう?








fin.









慈郎「・・・・・・・・」

紅葉「じ、ジローさん?」

慈郎「・・・・・・・・・・・・・・・なに?」

紅葉「か、感想を・・・」

慈郎「下手だね。・・・・・・文・・・・・・・・・・支離滅裂・・・・・・・・・」

紅葉「がーん・・・・・」



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